本年5月25日、平野人権文化センターにおいて在日コリアン人権協会理論研究会第2回定例会が行われた。前回の「在日コリアン人権運動の理論構築について」に続くものとして、表題についてを議論した。 今回は部落解放同盟日之出支部元執行委員の中田雅幸氏、当会副会長の徐正禹がそれぞれ「組織財政について」と「民闘連運動以降の分裂と組織財政のあり方」についての報告を行った。 報告者 中田雅幸 徐 正禹 司会者 李 相鎬(当会会長) 報告(1):中田雅幸氏「組織の財政について」 ■当たり前の運動をしていて「なんで行動費なんやろなぁ」 ■活動家の感覚麻痺 ■質疑1:「お金の切れ目が縁の切れ目」 →■差別の痛みが運動に転化できない ■質疑2:運動の財政のあり方について ■質疑3:役員の大半が公務員 ■質疑4:飛鳥会事件に見られる自浄作用の欠如 ■質疑5:裏金の資金源と『暗黙の了解』 報告(2):徐正禹氏「民闘連運動以降の分裂と組織財政のあり方」 ■教会が支えた民闘連前期 ■自主財源の確保から内部対立 ■子ども会事業から運動資金を捻出 ■事業と運動の両輪 ■トッカビ子ども会の資金に群がった北口・丸尾たち ■「事業」と「運動」の逆転 ■企業・行政の予算独占を守るため人権協会を攻撃 ■傀儡組織による分裂支配 ■構成員は、意思一致可能な範囲内にすべき ■正当な資金確保の範囲 ■公にすべき専従者の待遇 ■専従者の生活防衛が運動の方向性を誤らせる 質疑: ■会計は無条件公開 ■官僚と民僚の癒着 ■目的が終了した事業はゼロベースに ■課題が解決すれば組織は解散すべき ■公開こそが信頼を得る道 ■官僚に対する警戒心の欠如が問題 ■株式会社の知恵を運動に