■多文化共生と運動の停滞の関連性

柏木 「二番目に、多文化共生で『運動が停滞していった』という事なんですけども、おそらく日本の現状で言うとそういうような現状だと思うんですね。ただ、アメリカの実態を見ますと、多文化共生というのはローカルカルチャリズムというような表現になると思うんですけども、そういう風な言い方をされていくというのはやはり、70年?80年代あたりだと思うんですが、それによって運動が停滞していったかというと、必ずしもそういう事はない。
 去年の春だったと思うのですが、不法滞在の人たちが全米でゼネスト(ゼネラル・ストライキ)を言い出した事もありましたけど、動きがありましたよね。要するに合法的な外国人がやるわけではなくて、不法滞在の人、推定二千万人はいるんじゃないですか。少なくとも数百万人を抱えていますが、そういう意味ではゼネストという事で非常に大きな注目がありましたけども、なぜそれがゼネストになったのか?という事については、不法滞在になった人たちに対して合法的な居住権を与えろという風な要求があったのです。その他、色んな所で運動が広がっています。」

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