■財政管理と運営について

吉田 「しかしそのような体制作りは簡単なことではありませんので、是非徐正禹さんに考えていただきたいことは、もう少し理論研究会の会費を高くするべきだと思います。そうしないと、賄うことはできないと思います。僕は小さいNGO団体をずっと作っていますが、安くしてしまうとやはりどうしても長続きしません。ですから、2000円のところを4000円にして、来たい人だけでやると考えたほうがネットワークで残る金額は大きい。まず一つはそう思っています。
 そして集まった収入の少なくとも3割か4割は管理運営の経費として団体が中抜きするということは当然のこととして、いつも発表する。そういう風にしないと若者たちがバンド(ホワイトバンド)などの運動をするに当たっても、途中でメールが流れて『あれは団体が中抜きで持っていっちゃうんだよ。』ということになると、あっという間に消えてしまうという事もあり、非常に不健康であると思います。はじめからカンパで集めた資金については3割から4割はアドミニストレーションのコストとして運動団体が貰っていくということを公然と声明して、そして予算を計上していくということが必要なのではないでしょうか?
 ところがそれが、なかなかできない。僕も自分で小さい研究機関を作ってきましたが、例えば500万円の研究助成を取ってきて、管理費として4割ですから『200万円は私が人件費として頂きます』というのは言えません。3000万円取ってくると、4割とすると1200万円。そうすると自分とアシスタントの女性1人分の人件費が出るわけですが、3000万円取ってきて1200万円とると、他の研究者が大騒ぎになり上手くいきません。そうすると僕は500万円とった形にして、あれやこれや何とかかんとか調達しながら、家族を維持するために少し危ない橋を渡る。こうなっちゃうわけでございます。恐らく徐正禹さんたちの苦労というのはそこにあるのだと思います。
 そこを突破するためにはアドミニストレーションのコストというのは4割なら4割と人権協会側で決めて、待遇については透明のガラス張りにしてしまい、それでもなお年収700?800万円にいかないのだと。だから会費を高くするのです。そういうような辺りはざっくばらんに言わないと始まらないんじゃないかと思います。僕はそんな風に考えている次第でございます。
 長くなりました。どうぞ徐正禹さん、僕はなかなか死にませんから頑張って応援団の一人として活動していきますので、これからも色々とお導きいただきたいと思います。どうも長くなりました。」

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