参加者からの意見
■国籍論は天皇制の議論が前提

津田尚廣氏(弁護士)
「私も学生運動をやっていて、少数派やのに、なんでこう我もわれもというか、分裂に分裂を重ねて、私がかかわった組織も今はもうありません。その中でどうやっていけば良いんだろうか、というときに、吉田先生もおっしゃっていたプロジェクト単位のお話を聞いた時に、僕もそういう風に割り切らなあかんのかなあ、というのがあって、そういうところの発想の転換が要るのかなあと思いました。私はこの間色んな訴訟に携わらせていただいて、色んな徐さんの話も聞かせていただきましたが、今回の国籍の問題について、徐さんがおっしゃられたように朝鮮系日本人のアイデンティティの問題ということですが、僕はそこが大事な問題じゃないかなと思います。運動論として選挙権を持つというのは確かに大きいと思います。それは運動論だけの話であって、どういう立ち位置に立つのかというところで、言葉で法律家としてすごく気になったのが、憲法の尊重ですが、当然憲法を大前提とするわけですから、日本国憲法は天皇制を前提としているわけですよね。学者に言わせると日本国憲法は立憲君主主義の憲法で、それを前提にしていくということはやはり出てきますから、それを在日コリアンが、どう受けとめていくのか。これはかなり色んな議論を進めていかないと、なかなか運動になっていかないのではないかと思います。」

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