コメンテーター総括
■生まれ変わることによる運動の継続・発展

柏木 「色々と良いお話を聞かせていただきましてありがとうございます。最初に言いましたように私はNPO論が専攻なので、その観点からお話したいと思うんですけども、さきほど吉田先生かトクヴィルの話から、プロジェクトベースで活動を起動、終了させるという話があったのですが、ですけれども、トクヴィルにはその時代というものがあるのですが、やはり今のあり方で言えば、如何に継続していくかということをやはり考えざるをえないだろうと。
 で、徐さんもおっしゃられていたように、運動体も継続して食べられるように一生懸命考えないといけないということを、常に考えなければいけない。その点のところをどういう風な形に作っていくのかということは、非常に大きな課題として残っていると思うんですね。
 で、その事を具体的にどうするかということは、今はちょっと時間がないので割愛させていただきたいのですけれども、"ただ"継続していけば良いということではなくて、アメリカでは70年代80年代に先ほど言いました日系市民協会とか、あるいは黒人団体で大きなNWCPとか。いろいろな状況の中で過渡期にあったのです。そういう風な中である意味似たような状況もあるのですけども、それぞれのグループの中の構成要員の高齢化であるとか、いろんな課題が生まれ、それをどうやって乗り越えてきたのかというような事を含めて、運動をきちっと総括して、単に継続させるのではなくて、発展させていく技術が必要だと。
 逆に言うと生まれ変わったということ。というような事が必要なのではないかなと。徐さんの書かれた論文がそういう中の一つの問題提起という風に考えて、他の方々からの提起やなんかも含めて、今後議論が進められていくことを僕は期待していきたいという風に思っています。どうもありがとうございました。」

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