参加者からの意見
■『在日にとっての不利益は差別だ』という観点で運動を統一する

白川善純氏
「あとは部落解放運動の点から言いますと、今僕自身が悩んでやっているところなのですか、例えば隣の東住吉区に矢田支部があるんですけど、そこの解放塾で一緒に寝食を共にしてきた仲間が裁判でお互い争ったり、一定の事業を分割されてそれぞれの事業体の代表になったりしているわけですね。そういう事を含めて、何なのかということですけども。元々、今の解放運動のあり方というのは、例えば朝田善之助が『部落民にとっての不利益は全て差別なんだ』という規定を少し荒っぽいんですが、乱暴なんですけどやったんですよね。それを通して、同和対策というところの行政闘争に向かって行ったんですけど、それが同和事業の促進協議会ができ、現在の人権協議会に組織転換していくという経過があったんですよね。最初の出発点としてそういう問題を掲げたことが、マイノリティの運動の中で部落解放運動が一人勝ちだったということの一つの根拠の中に、部落民にとっての不利益は差別なんだという事を通して、自分たちの置かれている不利益な状況を差別として捉え返してそれを克服していく道を確保した。そういう議論をしても良いんだと。そういう議論をしていこうということを提起したことによって、基本的に分かれていた部落民の要求闘争が一本化していったという過程が僕はあったと思うのですよね。そういう問題として、例えば国籍問題にしろ意見は違うかもしれませんが、在日に対する不利益もこれは差別なんだよと、日本の国が不当に扱うのが差別だというぐらいの考え方から、基本的にそのことを巡って、それぞれの置かれている状況における不利益は違うかもしれませんけど、その点を統一してやっていくのは僕はあって然るべきだと思うんですよ。そういう事を盛り込んでいくべきなんじゃないかと思います。」

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